アカデミア領域で20年以上の実績を持つ研究者支援サービスを運営

── まず、貴社の事業内容について教えてください。
(加納さん)弊社は大きく2つの事業の柱があります。
1つ目は大学や学術団体、研究機関、学会など学術領域に携わる研究者コミュニティのサポートをする「アカデミア事業」です。
アカデミア事業では、各分野の専門知識を有したエキスパートチームが、英語を第一言語としない学者や研究者向けに学術論文の英文校正や翻訳、英語による学術論文の出版支援などを行っています。
また、研究論文を出版しても、有象無象の論文が毎年発表されることから読まれないことがほとんどなので、大学の広報部や学会からプレスリリースを出したりしています。
さらに情報発信をするために動画を制作したり、インフォグラフィックを作成したりといったサイエンスコミュニケーション事業も、アカデミア事業に含まれます。
ここ最近ではAIにも注力していて、論文出版に関わる文献検索ツールや自動翻訳ツールも開発していますね。
もうひとつは「ライフサイエンス事業」です。
製薬企業における、創薬からマーケティングまでのコーディネートを行うメディカルアフェアーズ(MA)をサポートする事業として、医療情報の収集や整理、専門的な情報をステークホルダーへ共有する際のSNSサポートなど、さまざまなサービスを提供しています。
── 加納さんはどのような業務を担っているのでしょうか。

私のロールとしては、アカデミア事業における日本市場のマーケティングマネージャーとして、オンライン・オフライン問わず日本の顧客向けにサービスやプロダクトを訴求するための施策を立案しています。弊社はサービスやプロダクト開発で成長してきた会社なので、定期的に顧客ヒアリングを行い、ブラッシュアップを重ねていくのも、マーケティングの1つのファンクションとして捉えているんです。
加えて、現在弊社にはグローバルで1,000人強の従業員が在籍していますが、会社の文化として根付いてきたカルチャーを踏襲した会社全体のミッションやグローバル共通の行動規範の策定など、全社に関わるコーポレートブランディングを統括する役割も担っています。
── 貴社の組織体制や普段の仕事の進め方についてもお聞かせください。
(加納さん)弊社の特徴として挙げられるのは、社員一人ひとりの責任が重いということです。四半期に一度、クオータープランを立案するのですが、基本的にはボトムアップでビジネス課題を抽出し、プランのアイディアを出してもらいます。その後、上長と内容やゴールを擦り合わせ、アクションに移行していくという流れになります。
私は管理職として、マーケティングやブランディングチームに所属する担当者のパフォーマンスを数字で追ってはいるものの、基本的には各人に裁量を任せるスタンスを取っています。
例えば、「ブランドアーキテクチャを整理する」という要望があれば、プロダクトの構造化や最適化に長けた適任者をアサインし、自走してもらうような環境を整えることを意識しています。
正社員採用にこだわらず、うまく複業人材を活用すれば成果を出せる
── SOKUDANのサービスをご利用いただくにあたり、導入検討時にはどのような人的課題があったのでしょうか。

(加納さん)2022年の年初に会社から「マーケティングチームも兼任してみてほしい」と要望があったので、日本市場のマーケティングも担当するようになったのです。
ただ、例年1~3月が弊社にとって繁忙期にあたるのですが、マーケティングチームの人材が足りていませんでした。
ビジネスとして新しいことをやっていかなければならない時期でしたが、うまくワークしていたのはWebマーケティングだけで。
何か新たなことを始めようとしても、そのタスクを振れる人材が社内にいませんでした。
Web広告とWeb管理においては、それぞれインド本社の別のマネージャーが見ており、日本人スタッフがレポーティングするような体制だったのですが、分業化しすぎていて、そこに漏れてしまうタスクを捌く人が不在でした。
とりあえず、手をつけられずにいる仕事をやってくれる人材が直近でほしいような状況のなか、偶然SNSで見つけたのがSOKUDANで、そこから問い合わせしたのが最初の経緯となっています。
── 正社員採用ではなく、複業のプロ人材を活かそうと思ったのはどのような背景があったのでしょうか。
英語が話せてマーケティングやPR、ブランディングができるハイスペック人材は、非常に採用単価が高騰しており、正社員で採用しようにも現実的ではないと感じていました。
即戦力としてすぐに稼働してくれる人材は、フリーランスマーケットに流れているということも感じていたので、それだったら全部を正社員で採る必要はないのではないか。
こうした思いからSOKUDANを使って、試しに人材の募集をかけてみたところ、10日間という短期間でスキルマッチした即戦力人材を獲得することができました。以来、SOKUDANで複業のプロ人材を積極的に活用していこうと考えるようになりました。
求める人物像とジョブディスクリプションを送れば、フィルタリングされた候補者が挙がってくる
── 貴社はSOKUDAN経由で、この1年では合計9名も採用いただいております。

(加納さん)SOKUDAN経由で採用した人材に関しては全く不満がないですね。
SNSマーケター、デジタルマーケター、SEOスペシャリスト、WEB広告運用など、さまざまな職種の募集をかけさせてもらったのですが、求める人材像とジョブディスクリプションをSOKUDANのCSへ送ると、候補者のフィルタリングを丁寧にやってくれるので非常に助かっていますね。
採用面接を行っても、ある程度目利きがされている感じがするんですよ。SOKUDANの利点として「募集をかけた際に求める人材のセレクションがされている」が挙げられます。
その中から選ぶ基準として、スキルマッチは前提で、どれくらいフレキシブルに動けるか。自発的に提案してくれるかを見ています。
インタラクティブなやりとりが可能で、仕事に対してポジティブなマインドセットがあるかどうかを重視しています。
── 導入前の人的課題の解決状況や、想定以上の成果があれば教えてください!
(加納さん)既存メンバーにはいないような、SEOやPRなどのスキルを持った複業人材が活躍してくれていることで、メディアへの露出やオーガニック検索数の増加など、目に見える成果につながっています。
一方、社員が行っている日常業務を複業人材の方に担当してもらうケースもあります。
GoogleとYahoo!などのWEB広告運用を行う社員がいるのですが、その方はポテンシャルが高く、もっと上流工程の設計に携わってもらいたいと思っていました。
なので、WEB広告を回してくれる複業人材を採用しようと考えたのです。
こうすることで、社員がWeb広告全体を俯瞰的に見て、広告のレポーティングやデジタルマーケティングの戦略立案に割く時間を確保できるようになりました。
重責を担うポジションでも、業務ごとに複業人材を採用すればワークする
── SOKUDANを活用いただくにあたって価値を感じている点について教えてください。
(加納さん)先ほどもお話しましたが、SOKUDANは「この人材がほしい」と思って募集をかけてから採用に至るまでのスピードが早いことが、非常に価値を感じている部分です。
人材が必要となれば、SOKUDANのCSチームがすぐに採用に向けて動いてくれる。
また、コミュニケーションもスピーディにやり取りしてくれ、こちら側に無駄な時間を使わせないような配慮についてもとても好感が持てます。
SOKUDANを始めた当初は、採用要件に「英語必須」があったため、どのくらいの母数がいるか不安でしたが、結果的には想定通りの人材確保につながったのは良かったですね。
正社員で1つのポジションを採用するには一定の時間がかかり、これが重責を担うポジションであればあるほど、半年とかのリードタイムを要してしまう。
それであれば、そのポジションが行う業務を切り出し、2~3人に分けてSOKUDANで採用をかけることで、スムーズな人材獲得ができるわけです。
時代の流れが激しいなか、事業内容が変わると、3年後に今のロールが必要かどうかはわかりません。これが大企業なら、いろんな部署を経験させることで人材に流動性を持たせ、うまく回っていくかもしれませんが、中小企業は人に依存してしまいがちなので、即戦力となる複業人材をフレキシブルに活用する方が理にかなっていると思います。
複業人材のパフォーマンスを最大化するには「自発的に提案できる」組織体制を作る

── 複業人材をより上手く活用するために工夫されていることやTipsがあればお聞きしたいです。
(加納さん)まず仕事の振り方ですが、社内調整があまりかからない業務を割り当ててます。弊社はグローバル企業で、場合によっては本社への確認が必要だったりするので、そのぶん業務調整に時間がかかってしまいます。
そうではなく、現場の担当者と複業人材の2者間で完結できるような体制を組むことができれば、スムーズに仕事が進んでいくわけです。
一方で、ずっと定常的な業務を振っていても長く続かないですし、仕事に飽きてしまう。
即戦力となるプロの複業人材は、いい意味でアクティブな人が多く安定を求めるメンタリティとは異なっています。
「いろんな経験を積んでキャリアアップしたい」「アグレッシブに働いてたくさん稼ぎたい」このようなマインドを持つ複業人材だからこそ、社員が忙しくなってしまって、仕事を依頼できない状況が続けば、複業人材のみなさんのパフォーマンスを最大化させることはできません。
そうならないためにも、弊社では自分から提案できるような体制を構築しています。
普段から社員と同じようにMTGに参加したり、コミュニケーションを図ったりすることで、複業人材の方のエンゲージメントを高め、より弊社の仕事にコミットしてもらえるように心がけているのです。
現在はリモートワークが中心ですが、社員との情報格差をなくし、フラットなコミュニケーションができるように、基本的には社員と直接連絡が取れるような環境を用意しています。社員や業務委託など、契約形態に縛られないような形を取れば、お互いが分け隔てなく関係性を構築することができ、バリューを発揮しやすくなります。
── コミュニケーション格差や情報格差をなくすことは、リモートワークではとても重要なことだと思います。それでは最後に、 今後SOKUDANに期待することがあれば教えてください。
1年間継続してSOKUDANを使ってきたことで、だいぶ勘所が掴めるようになりました。これからもSOKUDANをフル活用して、適材適所にプロの力を借りながら事業を成長させていきたいです。
【会社概要】
会社名:カクタス・コミュニケーションズ株式会社
設立 : 2007年 7月
URL :https://cactusglobal.com/jp/
事業 :英文校正 学術翻訳 論文投稿サポート メディカル・コミュニケーション
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